【金髪チヌ録・第16投目】

突然ですが、夏に初めてチニングを始めたチニンガーの皆様は、あれ?最近釣れなくなってきたな…

と感じたことはありませんか?

チヌは温度変化に敏感なお魚。

わたしのチニングのバイブルでもある本にはこんな一文も。

チヌが好む水温は15~25℃である。そのため、チヌは夏季に冷たい河川水が流れ込む河口へ移動し、越冬季は水温が少しでも高い深場に移動する。温度変化は0.05℃の違いも感じることができる。

(海野哲也 著 クロダイの生物学とチヌの釣魚学)より抜粋

特に、夏のシーズン真っ盛りな時のチニングと、秋のチニングとでは釣り方や狙うポイント、選ぶべきルアーも大きく変わってきます。

そこで、今回のブログでは、初心者必見!【初秋のチニング・夏とは違う5つのコツ!!】と題して、初秋のチニングについて少し取り上げていきたいと思います。

この先を読めば、これからの秋チヌの釣り方のヒントになること間違いなし!

どうぞ、最後までお読みいただき、1枚でも多く釣果を伸ばしていただきたいと思います。

ということで、いつものようにまずは釣果のご報告から。

釣果報告!

いや~

なんだか日が暮れるのが早くなってきましたね~

そして、暑さもかなり和らいできたような気がするようなしないような…

夏将軍もそろそろお疲れ気味な今日この頃。

いよいよ、過ごしやすくなってきたと同時に、チニンガーにとっては少しづつ釣れにくくなってくる時期でもあります。

地域によってかなり差はあるでしょうが、わたしの通っている岡山のポイント周辺ではシーズンの終盤を迎えつつあるように感じます。

そんな中での今回のブログは、8月30日~9月10日までをまとめてご報告!

まずは、8月30日。

秋風にあたりにいつものポイントへ。

サクッと1枚釣ったら帰るつもりの時にはサクッと釣れないもの。

なんだかんだで1時間頑張っておチビちゃん1枚のみ。

8月30日。チニングで釣ったチヌ。

かぁーーー

たまには「時給5枚!」とかブログのタイトルにしてみたいっ!!

日にち変わって9月9日。

秋の夕暮れ。新岡山港周辺にて。

お空もなんだか秋っぽい。

夕マヅメを狙ったつもりが、釣れたのはすっかり日が暮れてから。

最近は早めのズル引き(10秒/8回転)と遅めのズル引き(10秒/6回転)を織り交ぜながらのチニング。

秋のチヌはどっちで喰ってくるか分からないんですよね。

で、この日喰ってきたのは遅い方。

ルアーをひっ手繰るような強めのあたり。

9月9日。チニングで釣った35cmのチヌ。

画像では見えにくいですが、ソフトルアーはちびチヌクローを使用。

遅い巻きだと、浮力のあるソフトルアーが活躍します。

浮力系ルアーについては、コチラ↓にも少し詳しめに解説していますので、良かったら読んでみてください!

と、偉そうに言ってる割には釣果は1枚。

こんな釣果じゃ全然説得力無ーーーいっ!

二股しながら「君だけだよ~」とか純愛ソング歌う歌手くらい説得力無い。

いや、それはそれで純愛なのか…?

それぞれに純愛はアリなのか?

一人一人に「君だけだよ」がたまたま重なっただけ?

…深いな………

今度のブログのタイトルは「3股純愛」でいくか…

いや、違う。

いまはそこじゃない!

と、余計なことを考えているうちに、結局この日も1枚で終了。

下手くそー!

9月10日。

「最終兵器」と呼ばれているルアーを最初から使っていくスタイル。

これはまさに「最初兵器」。

9月10日。チニングで釣ったチヌ。

ケイテック・リトルスパイダー。

ちょっと早めのズル引き(10秒/7回転)パターンで喰ってきた1枚。

秋になると、少しサイズが小さくなる傾向があります。

なので、この時期に40cmを超えれば上々♪

お腹がパンパンではないところをみると、よほどお腹減ってたのかしら?

よく考えたら、釣ってる私もお腹ペコペコ。

もう1枚を目指して粘ってみたものの、この日も安定の1枚。

2枚目が遠いーーー!!

ということで、以上、8月30日~9月10日の釣果報告でした。

ここからは今回使用したタックルのご紹介を少しばかり。

使用タックルのご紹介!

相変わらず、固定タックルはいつもと同じ。

詳しくはコチラをご覧ください↓

使用したルアー

8月30日→スイッチヘッド5g+チヌコロクロー+シングルフック29#2

9月9日→スイッチヘッド5g+チヌコロクロー+シングルフック29#2

9月10日→スイッチヘッド5g+リトルスパイダー+シングルフック29#2

でした。

タックルは同じでも、釣果が同じにはならないのがチニングの奥深さですよねぇ~

ということで、お待たせしました!

ここからは、いよいよ初秋のチニング5つのコツを解説していきたいと思います。

初秋のチニング・5つのコツ!

1つ目「お誘いは控えめに!」

これ、キャバ嬢さんを誘うときの注意点じゃありません!

シーズン真っ盛りなチヌは、貪欲にルアーをガツガツと喰ってきます。

が、秋に近づき水温が下がってくる季節になると、早巻きした鉄板バイブにすら喰らいついてくるあの旺盛さは少し影を潜めます。

ちょっと前までバンバンに早巻きしたズル引きにもガッツリ喰ってきてたのに…

リフト&フォールで反射的に喰ってきたチヌも、なんだか反応が無い…

ならばと、ゆっくり目に巻いたただのズル引きや“止め”でガツンッ!!

これ、初秋のチニングあるある。

水温が下がるとチヌの活性は悪くなるります。

なので、今日は涼しいなぁ~なんてときは、少し控えめにお誘いしてみることをオススメします!

この前、ネットでA〇女優さんと結婚した男性が紹介されていました。

お目当てのその女優さんがファンを集めてイベントをしたそうです。

そこにその男性も参加していたそう。

他の参加者は、その女優さんに気に入られようと群がる中、その男性は内気なこともあり、一人で遠くからその光景を見ていた。

群がる男性に飽きていたその女優さんは、遠くで見ていた男性が気になり、どうしてこっち来ないの?と聞いたそう。

男性は、「遠くで見られただけで幸せだ」と答えたそうです。

今まで会った男性はみな、自分を見ればものにしようとガツガツと群がる人ばかり。

そんな中、そっと控えめに自分を応援してくれていた男性が気になり、連絡先を交換したのがきっかけで結婚に至ったのだとか。

…つまり、そういうことなんです…

って、なんの話してるんじゃい!!

2つ目「地形変化を狙え!」

1つ目と若干被るのですが、初秋のチヌは夏程活性が高くないため、広い範囲のエサをアグレッシブに取りに行くことが少なくなります。

何もない広いエリアを手返し良く探していれば釣れていた夏のチニングとは違い、初秋のチヌは餌場を絞って喰っていることが多く、小さい石やくぼみのある場所、牡蠣殻の沈んだ場所でのあたりが多くなります。(経験上)

これからの季節のチニングは、こういった少し底の荒いところを中心に狙って釣行すると良い釣果に繋がることが多くあります。

水深が深くなると水温が安定しているといわれているので、浅場でチヌの姿を見ない場合などは、急に深場になっているような駆け上がりポイントもとても良い狙い場所となります。

河口、流れ込み、牡蠣瀬、ゴロタ石、カケアガリは者初秋チヌの格好の餌場です。

3つ目「小さいワームが効果的!」

普通、ルアーは大きい方がチヌが見つけやすく、チヌにとっても小さいエサをたくさん食べるより大きなエサを少数食べる方が効率が良い。

というのが世間一般に認知されている情報。

ですが、初秋のチニングでは、なぜか小さいワームの方が釣果が良かったりする場合が多々あります。

チヌの普段食べているであろうエサの代表と言えばカニ。

カニの繁殖期は種類にもよりますが、日本の沿岸でチヌのエサになりやすいイシガニやサワガニなどは、だいたい春〜夏に産卵するといわれています。

その後、数週間から数か月を経て小さなカニになるそう。

春に生まれたカニは数か月後、つまり晩夏~初秋にかけて丁度ちびカニくらいの大きさに成長するはず。

たしかに、最近大きいカニに紛れて小さ目なカニが多いな…って感じることないですか?

とすれば、まだ経験も浅くて世の中を知らない小さなカニが、油断してチヌの格好のエサとなる可能性も高い。

そして、そのことをチヌも知っているのなら、初秋は小さな御馳走がたくさん♪

となるはず。

また、チヌは変温動物なので、水温が下がると代謝(エネルギー消費)が悪くなるため、夏程食事を必要としなくなります。(出典:海野哲也 著 「クロダイの生物学とチヌの釣魚学」)

加えて、水温が下がると消化機能も悪くなるため、大きなカニを食べていつまでも胃の中に置いておくより、小さいカニを捕食した方が消化が早く、効率的に脂肪に蓄えることができるのでは?と考えられています。

活性の低くなったチヌは、労力とそれに見合うエネルギー補給を重要視しています。(出典:海野哲也 著 「クロダイの生物学とチヌの釣魚学」)

なので、遠くにデカいカニが見える。

けど、そこまで行って逃げられたらエネルギーの無駄遣い。

それよりは、近くに居て、確実に喰えるなら小さいカニの方でも効率いいじゃん♪

となります。

だからかどうかは確証はありませんが、数年間のチニング経験を通しても、初秋に小さいワームが有効となることはかなりありました。

眉唾かもしれませんが、今までのルアーで喰わないな~ってときは、1度小さ目のルアーを試してみてください!

小さ目と言われても、何を使えばいいの?という方のために、いくつかオススメルアーをご紹介♪

実績申し分なし!masaオススメちょっと小さ目ソフトルアー!!

ジャクソン チヌコロクロー1.7in

当ブログでもかなりの頻度でお世話になっているチヌコロクロー。

こんなに小さくて、チヌからちゃんとみえてるの!?

と思ってしまいますが、ちゃんと喰ってきます。

シングルフック29#2との相性もばっちり!

コスパも良いので、根掛かりを恐れずガンガン使っていきましょー♪

シルバーウルフシャコツイン

当ブログではまだ未登場のソフトルアー。

去年も今頃の時期にはこいつが大活躍!!

1.9inという絶妙な大きさ。

多分、2inではダメな理由があったに違いありません。

チニンガーなら使ったことない人居ないんじゃない?的なルアー「シルバーウルフアーバンシリーズ」の先駆け的存在。

アピール力は弱いので、スレかけたチヌが意外に喰ってきます。

ナチュラム フィッシング専門店
¥590 (2025/11/09 20:50時点 | 楽天市場調べ)
ケイテック クレイジーフラッパー2in

釣れるソフトワームの代表と言っても過言ではないくらい有名なルアー。

最大4.4inまでラインナップされている中で、2inはわりと最近に発売されました。

特に2inに関しては、見かけはちっちゃいですが、チヌが一口でパクつくには丁度良いサイズ。

2.8とか2.4inのクレイジーフラッパーで喰ってこないときは、ワンサイズ落とした2inが効いてくることがあります。

購入時はひらひらがくっついているので、優しくバラしてあげましょう♪

メジャークラフト ファイティングクロー1.6in

夏でも釣れるルアー。

浮力が強く、ほぼ垂直に立つ。

1.6inなのに、このボリューム感。

アピールしたいのかしたくないのかという絶妙なシルエット。

当ブログでも度々登場するファイティングクロー。

止める釣りにはめっぽう強いので、これからの季節の主役を張れる存在。

お値段もお手頃で、針持も◎

唯一の弱点は、他のルアーに比べて若干飛距離が落ちることくらい。

1.5in~2inが目安!

上記で紹介したソフトルアーは、#2・#4くらいの大きさのフックと相性バッチリですよ!

4つ目「DAYチニングが有効な場合も!」

気温が下がると水温も下がり、水温が下がるとチヌの活性も悪くなる。

なら、1日の中で気温の高い時を狙えば、水温も上がっているため、活性も上がる。

=ラブ。

じゃなくて、=日中でのチニングも有効になる!

という理屈。

夏にDAYでなかなかチヌを釣ることのできなかったチニンガーの皆さん。

今のこの時期は、チャンスかもしれませんよ!!

日中に釣ると、してやったり感がじわじわと湧いてくるんですよね~

チニンガーはDAYにバンバン釣ってこそ一人前。

そんなことをおじいちゃんが言ってたような言ってなかったような…

秋とはいえ、日中はまだまだ暑いので、熱中症対策をしっかりとして釣行しましょう!

5つ目「見切りは早めに!」

初秋のチヌは動きが不規則。

特に秋の河口や湾は水流や潮位によって夏よりも水温の変化が大きいと言われています。

そのため、水温の変化に敏感なチヌは、快適な水温を求めて移動を繰り返します。

どんな季節でも、「昨日は凄く釣れたのに、今日は全く釣れない」ということは良くありますが、初秋のチニングは特にそれが顕著な気がしています。

なので、昨日、あるいは数日前に釣れた場所でしばらく粘ったけどあたりも無い。

そんな場合、そこにはチヌがお出かけして(回遊)お留守なことも考えられます。

粘り勝ちとういう言葉もありますが、こと初秋のチニングにおいては何してもあたりが無い時にはささっと見切って違うポイントへ行くか、その日は諦めるというのも全然アリ。

諦めて何気なく移動した先で、思わぬ釣果に恵まれるというのも、初秋のチニングの楽しいところでもありますよ♪

ということで、以上、「初秋のチニング5つのコツ」を皆様にご紹介させていただきました。

ココまで読んでいただいた方の中には、初秋初秋ってしつこい。

秋って書きゃあいいんじゃね?

と思われている方もいらっしゃることでしょう。

チニングにおいて、秋の釣りは2面性の強い季節で、同じ秋でも“初秋”と“晩秋”ではチヌの行動や食性も変わります。

初秋のチヌは活性が下がり気味で、控えめな作戦が有効というのは上記でも書いた通り。

一方、晩秋のチヌは冬ごもりの準備に入るため、一時期大量のエサを求めて活性が上がります。

そうなるとまた釣り方や狙うポイントも変わってくるので、あえて今の季節(9月~10月)を初秋という表現にしています。

と、長くなってしまったので、このへんでまとめましょう。

まとめ

水島港。チニングにて釣ったキビレチヌ。

今回のブログでは、8月30日~9月10日までの釣果報告をダイジェストでお届けしました。

結果は3枚の釣果でしたね。

それから、

①誘いは控えめに!
②地形の変化を狙え!
③小さ目なルアーが有効なことも!
④DAYを狙え!
⑤見切りは早めに!

という“初秋チニング5つのコツ”を皆様にご紹介させていただきました。

下手くそなわたしの今までの経験や感じたことなども多く含まれていため、若干信ぴょう性に欠けるところもあるかとは思いますが、少しでも皆様の釣果UPに貢献できれば何よりです。

秋は気候や気温、水温など、環境が目まぐるしく変わる季節。

肌寒くなってきた秋の夜長を楽しみながら、なんとかチヌちゃんのご機嫌取っていきましょう。

皆様に良い釣果がありますように♪

masa。

3桁まであと…

53枚!!

まだ半分もいってないーー!!